ミソフォニアの本を執筆するにあたって、強く意識した3つのこと。

こんにちは。ミソフォニア専門家/『音で苦しまない未来が手に入る本』著者のHazimeです。
現在、『音で苦しまない未来が手に入る本』はAmazonから自社販売(電子書籍のみ)に切り替えました。
けっして爆発的に売れているわけではありませんが、ジワジワと売れている状況です。本当にありがとうございます。
今回は、『音で苦しまない未来が手に入る本』を執筆するにあたって、僕が常に意識していたことを3つご紹介したいと思います。
いわゆる「普通の感覚」の人が読んでも、理解できる言葉で書くこと
本に書いた内容がほぼ同じだったとしても、ミソフォニア当事者の感覚へ徹底的に寄り添う意識でしたら、全然違う言葉を使ったと思います。
たとえば「憎くて仕方がない」「殺意が湧く」「死にたい気持ちになる」など、もっと刺激的な言葉を選んだはずです。
きっとその方が、ミソフォニア当事者の読者にとっては、さらに共感しやすい内容に感じたことでしょう。
では僕が、どうして非ミソフォニアの人が理解しやすい言葉へ近づけたのかというと、それこそが、普通の感覚へ変わる近道になるからです。
よく、ミソフォニアの感覚が理解されないことを嘆く人がいますが、理解されたい相手が、理解できる言葉で説明しているでしょうか?
普通の人の感覚に近づきたければ、普通の人が使う言葉へ、自分の言葉を意識的に近づける。
これがとても大切なことだと実感しているので、ミソフォニア当事者と、普通の人の感覚の狭間に立ちながら執筆しました。
僕にとって「普通の人の感覚に寄せた、中立的な立場でありつづけること」は、とても大変なことでした。
ミソフォニアへの対処法の、具体例を示すこと
本を読んでいただいた方でしたら、きっとわかると思うのですが、「たとえば」「具体的には」という言葉が、頻出していたと思います。
とはいえ、最終的に「自分の場合は、どうするのが正解?」ということに関しては、考えていただくしかありません。
人それぞれで、ミソフォニアを治すにあたって、取り組むべき課題は千差万別だからです。
それは12万文字の一冊をもってしても、伝えきれませんでした。
ミソフォニア「以外」の課題が、打開のきっかけになることもある
これまで300人以上の方とカウンセリングをしてきた経験上、ミソフォニアのこと以前に、取り組んだ方が良い課題というものが、必ずと言って良いほどあるものです。
よくあると思ったのが、気にしても、気にしなくてもどちらでも済むことを、延々と気にし続けて、神経が疲れ果ててしまう人など。
つまり「これは、ミソフォニアではない課題でも、同じことが言えますね」と思うことが、たくさんあったということです。
音のことを気にする気持ちは、もちろん理解できます。それでも、視野の裾野を広げる意識は、やはり必要かもしれません。
「周りのなにか」ではなく、自分の内面と向き合ってもらうこと
ミソフォニアを治すにあたって、自分自身のことを、中立的なポジションから理解するという過程が欠かせません。
どうしても嫌な音、気になる音へ意識が行ってしまうのは、当然のことです。
しかし、ミソフォニア問題を解決に導くヒントは、自分の内面にたくさん転がっています。
それに気づくことなく見過ごしてしまっているとしたら、とても損なことですよね。
思考ががんじがらめになってしまっている人も、まずは自分自身の内面と、真正面から向き合える自分に整える意識が大切だと思うのです。
まとめ
実際のところ、『音で苦しまない未来が手に入る本』をご購入いただいているのは、ミソフォニア当事者だけではありません。
ミソフォニアで悩む人は、未成年の人も多いので、子供の様子を見ていて、心配した保護者の方からもご相談を受けます。
これは一つの分類に過ぎませんが、どのタイミングにいる人なのかによっても、優先して対処すべきことは違ってきます。
こういった個別の困りごとに関しては、個別カウンセリングで対応しています。
個別カウンセリングは、無料メールマガジンの読者、もしくは書籍をご購入頂いた方を対象として実施しています。
ご興味ある方は、ぜひ検討してみて得くださいね。
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