知るだけで生きづらさが改善される!7ステージの「ミソフォニア客観力」を測る方法。

と思う方が多いんじゃないでしょうか。
しかしながら、「考え方」とひとことで言っても、切り口は実にさまざま。
そして実際、ミソフォニアの条件反射で湧く、不快な感情を弱くするのに役立つのは、客観的に考える力です。
この「客観力」を上げれば上げるほど、感情の猛烈さが鎮まり、あなた自身の心理的負担も体感できるほど楽になります。
あなたの「現在地」は今どこなのか、ご自身の客観力ステージをぜひ確認してみてください。
客観力ステージ0:悲劇のヒロイン意識
マーケティングの統計上、世の中の人たちの2割くらいは、ここにいると推測されています。
具体的にどんな状態なのかというと、こんな考え方をしているタイプの人です。
いつか素敵な王子様が現れて、私をあるべき幸せにしてくれる。
私は何も悪くないし、理解のない親や、周りのせいで不遇を強いられている。
こんな可哀想な自分のことをもっと構ってほしいから、「死にたい!」って言ってみる。
私をそんな気持ちにさせるのは、この不幸な境遇のせい。
考えることの中心は常に「自分のこと」で、重度のかまってちゃんな上に、不都合なことを環境や他人任せにするのが基本スタンス。
悲劇のヒロイン意識が強い人は、自分の反省点を見ようとしないので、「悪い」と決めつけている対象へ一方的に恨みを募らせます。
そうやって、ミソフォニアの悩みを自らの手で複雑化・深刻化させていくわけです。
日本人女性には「プリンセス思考」の割合が多いと言われているので、実際は2割以上いるかもしれません。
客観力ステージ1:「被害を受けている」
「もういい加減にしろ!」
「迷惑だからやめてほしい」
嫌な音を聞いた時に、こういった考えを抱く人は、自分を被害者のポジションに設定している人です。
- 嫌な音が「出ている」だけ
- 不快だけれど、わざと出している音ではない
- 自分にとっては迷惑だけど、相手に悪意はないとわかる
同じ状況でも、捉え方の軸が自分の内側寄りになるか、外側寄りになるかの違いだけで、これだけ認識は変わるんです。
そして、ミソフォニアの嫌悪感をエスカレートさせないのは、後者の客観力を上げた方の捉え方になります。
客観力ステージ2:自己嫌悪と自己否定
ステージ1の客観力まで登れた人は、「じゃあ一体、誰が悪いんだろう?」という考えにたどり着きます。
フラットな目線で考えられるようになった人は、
相手が悪くないことを、責めたくなる
でも、悪くもないことを責めるのは、おかしい
これを「おかしい」と判断できる、マトモさはあるんだと自分で分かる
じゃあおかしなことを思ってしまう、自分が悪いのかな
といった流れで、「自分が悪いのは分かるんだけど…」という言葉を口にするようになります。
不満の矛先を、他人や境遇から自分に向けてみて、「こんな自分のこと、好きになれないな」と思うわけです。
つまり客観力ステージ2は、「自分が悪い」の結論が自己否定となり、自己嫌悪を強めていくステージになります。
客観力ステージ3:「事故に遭った」という認識
客観力ステージ2から抜け出すのに苦労する人が多く、頑張ってステージ3まで登れると、自分の気持ちがかなり落ち着いてきます。
誰かに迷惑をかけている訳でもないなら、自分が悪いわけでもない
じゃあ、誰が悪いって責めるような話でもないよね
突発的な事故に遭ったようなものかもしれない
嫌な音に遭遇してしまうのは、運が悪かっただけだ
それは仕方のないことだから、事故に遭ったようなものだと思うようにする
「誰かが悪い」という論調をやめて、怒りの矛先を収めた状態で考えられるのが、客観力ステージ3の状態です。
客観力ステージ2の特徴である自己否定をやめて、次の視点まで上がったと言い表すこともできます。
客観力ステージ4:他責思考を手放す
- もっと楽な人生を選びたかった
- 自分がこんなふうになったのは、親や遺伝のせいだ
- ミソフォニアの原因に関わった人のことを、恨んでいる
こういった「自分は人よりも、損な人生を送っている」という意識は、自分に根深い劣等感を植えつけるもの。
そのうえ、過去や境遇に自分の意識を置き続けると、今と未来を豊かにするエネルギーが削がれてしまうので、本当にもったいないです。
怒りを露わにすることは滅多にないけれど、諦めの言葉「仕方ない」が口癖になっている人は、客観力ステージ4にいます。
誰にも迷惑はかかりませんが、あなた自身が今より幸せになるのも難しい場所です。
客観力ステージ5:自分の本音を探す
条件反射で湧いてくる感情を真に受けすぎてしまったり、反対に全ての感情を抑えよう、抑えようとしていると、本音のありかを見失います。
本音は、大人でも子供でも変わることがなく、自分を本当の幸せへと導いてくれる、世界で唯一のセンサーです。
音の悩みがなかったとして、自分は本当はどうしたい?どうなりたい?それはなぜ?
この場所から、ようやく自分の人生を生きられるスタート地点に立つことが叶います。
ただし「本音に正直になる」のは、言うと簡単そうですが、実行は難しいです。
理由は、これまでの人生経験で刷り込まれてきた、常識が本音にフタをしているから。
感情の上からガチっと閉ざされた、フタの外し方を知ることから始めましょう。
客観力ステージ6:過去への囚われをなくす
誰しも「思い出すだけで嫌な気持ちになる過去」はあるものですが、それをそのままにしていると、ミソフォニアの悩みはずっと無くなりません。
過去に対する解釈はいくらでも変えられるので、自分が苦しくならない解釈へ、アップデートする必要があります。
過去への囚われをなくすために必要なのは、自分自身への理解を徹底的に深めることです。
客観力ステージ7:自由意志の人生を生きられる自分
この客観力ステージに至ると、あなたの気になる音が何であれ、音関連の悩みの姿はとても些細なものに変わっています。
気になる音や、嫌な音を「単なる音」だと聞き流せる意識レベルです。
ここに至る条件は、全ての行動を自分の意思で選べる「選択力」「決める力」があること。
自分の生き方に責任を持てる自分になること、とも言い換えられます。
まとめ
客観力ステージが低いほど、精神的に依存する度合いも強くなる傾向が明らかです。
年齢に関係なく、子供でも自立心の強い人はいますし、親の立場にある人でも、かなり依存心が強いタイプの人もいます。
ミソフォニアの克服に精神的な自立は不可欠なので、今回の客観力ステージの内容を参考にして、今の自分が向き合うべきことを考えてみてください。