ミソフォニアが、勝手に「難病」や「障害」扱いされる2つの理由。隠された「不都合な真実」とは?

ミソフォニアはまるで「治らない病気」のような扱いをされていますが、あまりにも早合点が過ぎると思います。
なぜなら、ミソフォニアは対処法をまったく知らない人が多いだけで、難病でも、障害でもないからです。
実際、多くのミソフォニア当事者は日常生活に支障のない判断力や思考力、つまり勉強や仕事をする力が十分に備わっています。
では、ミソフォニアを「治らない病気」だと決めつけたい人の思惑とは、どのようなものでしょうか?
2つの不都合な理由を考察して、解説していきます。
ミソフォニアが「治らない精神病」だと決めつけたい人の思惑
そもそもミソフォニアは、日本でも海外においても「精神疾患」と定義されていません。
なので、ミソフォニアを病気扱いすることそのものが、現段階では不適切な表現です。
ではいったい、なぜミソフォニアが公然と「病気」のようにみなされているかというと、水面下で2つの思惑が動いているからです。
メディアにとって、分かりやすいカテゴリーに入れたいから
ミソフォニア当事者は、不快な感情の引き金となる、特定の音を耳にしない限り、健常者と明確な違いがありません。
要するに、ミソフォニア当事者は特定の音を聞かない限り、「普通の人」と変わらないわけです。
ところが、この分かりにくさは、新鮮な話題をピックアップする役目のメディアが嫌います。
「理解できないものは病気」だと一括りにしてしまった方が、話が簡単に片付くからです。
この一方的な決めつけ方は、非ミソフォニアの人にとって「理解しやすい」というメリットがあります。
努力をする気がない人にとって、都合が良いから
ミソフォニアの症状(と呼んでおきます)は、偏った思い込みをなくしたり、適切な訓練を繰り返すことで、個人差はあれど改善できます。
しかし、「自分を変える努力なんて、面倒だからやりたくない」と考える人からすると、「治らない病気だから、変わらなくていい」という論調に乗っかる方がラクです。
そのうえ、ミソフォニアを「難病」や「障害」として扱ってもらった方が、周囲の人に「仕方がない」と配慮してもらいやすくなり、都合よく生きていけます。
できれば障害者手帳を手に入れて、もっとラクに生きたいと考える人もいるでしょうが、まじめに納税している身としては、あまり気持ちよく思いません。
まとめ
- ミソフォニアを「病気」にすると、健常者との区別がしやすい
- 現段階の研究では、医学的・生理学的な異常が「ない」という結果が出ている
- 「何もできない人」を装った方が、都合の良い人種がいる
今回お届けした内容は、頑張る気がない人にとっては、実に耳障りだったことでしょう。
僕から言いたいことはたった一つで「文句を言う頭とエネルギーがあるなら、なんでもできる」です。
自分のことを諦めている人に、幸せになるチャンスは訪れないと思うので、自分に向けた「仕方がない」の言葉は、なるべく使わないことをおすすめします。