不毛な「過去の蒸し返し」で辛くなるのを、最速で終わらせる方法。

今回は、ご相談いただいた方からいただいた
というご相談に対しての、僕なりの見解をお届けしようと思います。
ミソフォニアの人は、トラウマのデパート状態なのがデフォルトなんだなとつくづく思うので、他の方のお役にも立つかと考えました。
過去の蒸し返しによって起こる、2つの不幸パターン
過去の蒸し返し=ネガティブ記憶の無限ぐるぐる回しは、主に2種類のパターンで起こっています。
パターンその1:自分一人で回すパターン
↓
気分の悪さが振り払えない
↓
同じような気分を味わった過去のことを連鎖的に思い出す
↓
過去の嫌な記憶が鮮明にリピート再生される
↓
別の嫌な記憶を思い出して、エンドレスでリピート再生される
↓
何時間、時には何日も不愉快を引きずる
パターンその2:誰かと揉めたときに発現するパターン
↓
相手のことを責める
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過去の似たようなトラブルも思い出す
↓
気が収まらなくて、「あの時もこうだった」と話の蒸し返しが始まる
↓
まくし立てるように責めた相手と、ますます揉める
どうすれば、過去の蒸し返しを止められる?
2つのパターンそれぞれで、やるべきことは少し変わるので、順番に解説します。
パターンその1:自分一人で回すパターンの対処法
まずは自分が「ネガティブ回しのスパイラルに落ちている」と自覚することからです。
今あった嫌なことだけではなく、過去のことも思い出していると気づいた時点で、「あぁ、今入っているんだな」と認識する努力をしてみましょう。
次に、気分の悪さは、短時間でケリをつければつけるほど引きずらずに済むので、強制的に場面転換になるようなことを行います。
場面転換で気持ちのケリをつけられた場合は、ここで止めてしまってOKです。どれだけ早く反応できるかがポイントですね。
(僕自身がどのような方法を使って場面転換をするのかについては、完全版講座の中でお伝えしています)
それと同時に、「今のことだけを考える」と自分で決めてください。
ネガティブ回しは、自分からエネルギーを奪う思考のクセなので、早く気分を持ち直したい人は
そしてどのタイミングでも良いので考えていただきたい事は、
もったいないですよね、不快な気持ちに奪われてしまう、自分の時間と感情が。
判断が遅いほど、感情と時間の損失も大きくなるので、自分のことを優柔不断だという自覚がある人は、判断力を磨いていく努力が必要かもしれません。
パターンその2:誰かと揉めたときに発現するパターン
相手が関わってくる場合は、今後言い争いする場面になってしまったとき「今のことだけしか言わない」と、トラブっていない今、自分に約束をしてください。
過去の話まで一緒に持ち出された相手は
今のトラブルと関係があってもなくても「今はそれ関係ないだろ」と相手に思わせてしまった時点で、冷静な話し合いは続けられなくなります。
特に、相手が不快な音を出したことに関するトラブルは、相手に「音を出すな」と言って約束させても、相手が理由に納得をしていなければ、忘れているのが普通です。
イライラが襲ってきたとしても、ミソフォニアの感覚がない人の「普通」を想像できる自分でいてくださいね。
議論するのは、全てを失う覚悟で
音のトラブルでなくても、自分にとっての「正しさ」をぶつけるのでしたら、全てを失う覚悟が必要です。
ビジネスの原則において、議論は避けるべきとされています。
人それぞれで異なる「正義」があり、自分の正義を主張できた直後のあなたは、勝ち誇ったような気持ちになることでしょう。
ところが、あなたの正義を押し付けられた相手は「不服」をなくせません。
その場は収まったとしても、そのうち話すら聞いてくれなくなるので、大切な資産「信頼」を壊してしまうのが、議論のもたらす最大のデメリットです。
それに、議論をするためには膨大なエネルギーを必要とします。
1人でネガティブ回しをしてしまう時と基本的な考え方は同じで、「自分の限られたエネルギーを無駄遣いしない」という意識が大事です。
この前、スーパーで
その老人はどうやら、1時間以上もお店と揉めていたようなのですが、1時間もあったら余裕で500円稼げますよね。
この人と変わらない次元に自分が立つんだと考えたら、そんなことやめとこう!と思いませんか?
まとめ
- 「今のこと」だけで留める
- 判断力を大事にする
- 議論をやめる
どれも自分1人でネガティブ回しをしてしまう時、相手があってネガティブを蒸し返してしまう時、両方に共通するポイントです。
もっと掘り下げて言うと、自分の資質によってどのように考えれば、もっとネガティブのスパイラルから抜け出しやすくなるのか?という違いもあります。
「いま、自分が不幸のループに落ちている」と気づいた時は、ぜひ今回お伝えした内容を思い出してみてください。