日本一早くて詳しい、ミソフォニア専門情報サイト

不毛な「過去の蒸し返し」で辛くなるのを、最速で終わらせる方法。

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
『音で苦しまない未来が手に入る本 ミソフォニアの原因と対処法』の著者で、ミソフォニアを完全克服できた人。JADP認定心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。健康管理士1級・管理美容師資格も持つ、心と体の健康をマネジメントするスペシャリスト。毎日300人以上が来訪する「ミソフォニア診断テスト」の製作者。

今回は、ご相談いただいた方からいただいた

「過去の嫌だった出来事を、何度も思い返してしまって余計に苦しくなってしまいます。どうすればこれを止められるんでしょうか?」

というご相談に対しての、僕なりの見解をお届けしようと思います。

ミソフォニアの人は、トラウマのデパート状態なのがデフォルトなんだなとつくづく思うので、他の方のお役にも立つかと考えました。

過去の蒸し返しによって起こる、2つの不幸パターン

過去の蒸し返し=ネガティブ記憶の無限ぐるぐる回しは、主に2種類のパターンで起こっています。

パターンその1:自分一人で回すパターン

嫌だと思う出来事に遭遇する

気分の悪さが振り払えない

同じような気分を味わった過去のことを連鎖的に思い出す

過去の嫌な記憶が鮮明にリピート再生される

別の嫌な記憶を思い出して、エンドレスでリピート再生される

何時間、時には何日も不愉快を引きずる

パターンその2:誰かと揉めたときに発現するパターン

あなたの気分を害するようなトラブルに遭遇する

相手のことを責める

過去の似たようなトラブルも思い出す

気が収まらなくて、「あの時もこうだった」と話の蒸し返しが始まる

まくし立てるように責めた相手と、ますます揉める

どうすれば、過去の蒸し返しを止められる?

2つのパターンそれぞれで、やるべきことは少し変わるので、順番に解説します。

パターンその1:自分一人で回すパターンの対処法

まずは自分が「ネガティブ回しのスパイラルに落ちている」と自覚することからです。

今あった嫌なことだけではなく、過去のことも思い出していると気づいた時点で、「あぁ、今入っているんだな」と認識する努力をしてみましょう。

次に、気分の悪さは、短時間でケリをつければつけるほど引きずらずに済むので、強制的に場面転換になるようなことを行います。

場面転換で気持ちのケリをつけられた場合は、ここで止めてしまってOKです。どれだけ早く反応できるかがポイントですね。

(僕自身がどのような方法を使って場面転換をするのかについては、完全版講座の中でお伝えしています)

それと同時に、「今のことだけを考える」と自分で決めてください。

ネガティブ回しは、自分からエネルギーを奪う思考のクセなので、早く気分を持ち直したい人は

「考えても仕方がない事は考えない、今と未来の自分のためになることだけ考える」
と決めましょう。

そしてどのタイミングでも良いので考えていただきたい事は、

「このネガティブ回しで失われてしまった時間があったとしたら、どんな楽しいことができたのかな?」
ということです。

もったいないですよね、不快な気持ちに奪われてしまう、自分の時間と感情が。

判断が遅いほど、感情と時間の損失も大きくなるので、自分のことを優柔不断だという自覚がある人は、判断力を磨いていく努力が必要かもしれません。

パターンその2:誰かと揉めたときに発現するパターン

相手が関わってくる場合は、今後言い争いする場面になってしまったとき「今のことだけしか言わない」と、トラブっていない今、自分に約束をしてください。

過去の話まで一緒に持ち出された相手は

「そんな過去のことを急に言われても、もう詳しく覚えてないし、すぐに思い出せない。」
ので、責められても当惑して、理不尽さを募らせてしまうだけです。

今のトラブルと関係があってもなくても「今はそれ関係ないだろ」と相手に思わせてしまった時点で、冷静な話し合いは続けられなくなります。

特に、相手が不快な音を出したことに関するトラブルは、相手に「音を出すな」と言って約束させても、相手が理由に納得をしていなければ、忘れているのが普通です。

イライラが襲ってきたとしても、ミソフォニアの感覚がない人の「普通」を想像できる自分でいてくださいね。

議論するのは、全てを失う覚悟で

音のトラブルでなくても、自分にとっての「正しさ」をぶつけるのでしたら、全てを失う覚悟が必要です。

ビジネスの原則において、議論は避けるべきとされています。

人それぞれで異なる「正義」があり、自分の正義を主張できた直後のあなたは、勝ち誇ったような気持ちになることでしょう。

ところが、あなたの正義を押し付けられた相手は「不服」をなくせません。

その場は収まったとしても、そのうち話すら聞いてくれなくなるので、大切な資産「信頼」を壊してしまうのが、議論のもたらす最大のデメリットです。

それに、議論をするためには膨大なエネルギーを必要とします。

1人でネガティブ回しをしてしまう時と基本的な考え方は同じで、「自分の限られたエネルギーを無駄遣いしない」という意識が大事です。

この前、スーパーで

「500円がなくなった。お店の責任だから返せ」
とゴネている老人を目にしました。

その老人はどうやら、1時間以上もお店と揉めていたようなのですが、1時間もあったら余裕で500円稼げますよね。

この人と変わらない次元に自分が立つんだと考えたら、そんなことやめとこう!と思いませんか?

まとめ

  • 「今のこと」だけで留める
  • 判断力を大事にする
  • 議論をやめる

どれも自分1人でネガティブ回しをしてしまう時、相手があってネガティブを蒸し返してしまう時、両方に共通するポイントです。

もっと掘り下げて言うと、自分の資質によってどのように考えれば、もっとネガティブのスパイラルから抜け出しやすくなるのか?という違いもあります。

「いま、自分が不幸のループに落ちている」と気づいた時は、ぜひ今回お伝えした内容を思い出してみてください。

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
『音で苦しまない未来が手に入る本 ミソフォニアの原因と対処法』の著者で、ミソフォニアを完全克服できた人。JADP認定心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。健康管理士1級・管理美容師資格も持つ、心と体の健康をマネジメントするスペシャリスト。毎日300人以上が来訪する「ミソフォニア診断テスト」の製作者。

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© ミソフォニア.jp , 2023 All Rights Reserved.

Verified by MonsterInsights