いまミソフォニアを発信テーマにして、仕事にしている理由。

今回は、なぜ僕がミソフォニアを完治・克服できたあとで、情報発信に取り組もうと思ったのか、その理由を話します。
ちょっと長話になるので、興味がある方だけお読みください。
まず結論から話すと、何でもいいから、今の自分だけができることを仕事にしようと考えたからです。
HSP関連の専門家は山ほどいますが、ミソフォニアの専門家はまだ誰もいないので、ライバル不在で事業展開できるという利点も考慮しました。
もともとは美容師の仕事を(今もずっと)続けていますが、僕は元来、とても飽きっぽい人です。
- サロンで美容師の実務をする
- 美容室の経営をする
- 発信テーマも美容のこと
こんな感じで、すべてが「美容」ばかりの仕事をしていると、嫌なわけではありませんが、流石にお腹いっぱい状態になってきていました。
ミソフォニアをテーマとして扱う前は、Webのことを専門的に勉強した経験と、経営歴が10年以上あるのを活かして、ビジネスコンサルタントをしていた時期もあります。
ビジネスコンサルタント業をやっていた時は主に、Web集客の中で「一番難しい」と言われる、SEO集客(Googleを使った集客方法)を教えていました。
でも、あるとき気が付いたのは、月収100万円以上を当たり前のように稼ぎ出している生徒さんでも、自分の心に課題を抱えていたことでした。
僕自身は、34年間ミソフォニアだったこともあってか、人の心を見ることに慣れていたので、追加で心理学の勉強もして、生徒さんにコーチングを実施するようになりました。
そのコーチング手法が、起業家仲間の間で話題になり、「僕のコーチングを受けたい」という人が続出して、「あぁそうか、これは自分の特技なんだ」と自覚したんです。
美容師もコンサルタント業も、お客さん・生徒さんに満足してもらうためには「相手の話に耳を傾ける」という共通の留意点があります。
つまり僕は、知らず知らずのうちに、心理カウンセリングのコツを掴みながら、異なる仕事を続けてきたようなものだったんですね。
心理学を学んで、心理療法のテクニックを習得する際に、デジャヴを感じまくったのは、自分が日常的にやっていたことだからに他なりませんでした。
要するに、色々苦しみながら経験して、色々苦しみながら学んで、気が付いたら「色々できる人」になれていた訳なんです。
でも、「さすがに疲れたな」と思ってふと立ち止まってみると、心も止まって、全く動けなくなってしまった時期がありました。
今の自分「ならでは」のできることって何だろう?を考えて、沼にハマってしまったんです。
たしかに今の自分は、昔と違って色々できるけれど、一つひとつの「できること」をもっとできる人が、世の中に山ほどいる。
なんとかして、ライバルがいない場所で事業を開拓しようと考えて、ミソフォニアをテーマに選んで、発信しようと思ったんです。
なにせ自分で事業をやっていると、自由はある反面、会社員と違って生活の保障がありません。
この先のことを考えると、リモートでできる仕事もやっていないと、困るときが必ず来ると考えました。
以前はミソフォニアの克服法を「講座」の形で提供していましたが、僕の得意は「対面の仕事」なので、講座形式でうまく伝えきれる自信がありませんでした。
ミソフォニアは、完治克服できた僕にとっても、紐解くのが大変な存在です。
僕は理屈っぽい人に見られがちですが、実際はフィーリングでコツを掴んでしまうことが多く、人に説明する時に苦労することが多々あります。
ミソフォニアの克服に関しても、全くもってそのパターンだったので、人に教えるために必要な、知識の体系化と、パターン分析にこれまた苦労する羽目になりました。
それでも、仕事としてやるしかないので、自分の一番得意な「対面カウンセリング」だけに内容を絞り込んで、サービス提供している次第です。
ミソフォニア専門カウンセリングでは
- 条件反射の扱い方
- ミソフォニア専用の認知行動療法
この2つをメインの提供内容にしているのですが、
①条件反射の扱い方に関しては、それが求めている答えになる人もいれば、ヒントまでで止まる人もいて、結果は人それぞれです。
ですが、②ミソフォニア専用の認知行動療法に関しては「①もすごく大事。それでも、②に思い切り力を入れるべきだ」と確信めいたものを感じています。
なぜなら、カウンセリングを受ける人のほぼ全員が、同じポイントでつまづいていて、そこを丁寧に見ていけるのが、ミソフォニア専用認知行動療法しかないと思うからです。
ココを提供できるのは自分以外にないと、今では確信を持てるので、これを仕事としてやっていこう、と決めています。
条件反射の扱い方がミソフォニア克服の「根幹」だと思われがちですが、実は枝葉でしかありません。
ミソフォニアを深く理解し、そのうえで認知行動療法を的確に実施すると、本当に「人間を変える」本質の場所へ刺さります。
ご相談者の心の、デリケートな場所へ触ることになるので、僕としては例外的なぐらい、慎重に、慎重に扱うようにしています。
僕が日頃からやっている美容の技術に例えるのでしたら、まぶたのキワをケアする時と同じくらい、慎重な意識です。
というわけで、ミソフォニア専門カウンセリングでは職人的な仕事をしていますよ、という話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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