ミソフォニアとHSPの決定的な1つの違いと、2つの共通点。全20項目の具体的な感覚比較表付きで解説!

ミソフォニアの基礎知識&対処法

「神経過敏すぎて生きづらい」という共通点もあることから、違いの分かりにくいミソフォニアとHSP。

では、HSPとミソフォニアで、最も明確に違うこととは何でしょうか?

それは、音を聞いた時に自分の意志とは無関係に感じる「殺意のごとき憎しみ」の有無です。

HSPの人は、大きな音や苦手とする音で怯んだりする「驚愕反応」こそ起こしますが、極端に闘争的な感情は起こしません。

今回の記事では、ミソフォニア歴34年の元・ミソフォニア当事者で、HSS型HSPでもある専門家がくわしく解説します。

HSPで感じる「苦手なもの」への意識は、「逃げたい・避けたい」の欲求まで

まず先に、世の中へ広く知れ渡りつつあるHSPについて簡単に説明します。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、あらゆる刺激に対しての感受性が強すぎるせいで、身体的・精神的ストレスを感じやすい人たちを意味します。

HSP資質がある人は、非HSPの人が気づきもしないような細やかなことに気が付いたりする反面、心身の疲れも強く感じやすいです。

「こういうのがダメだ」のような、固有の苦手意識があるのも特徴的ですが、対象と「戦おう」ではなく「避けよう」とします。

ミソフォニアは苦手な音から「逃げたい・避けたい」に加えて「攻撃したい・消し去りたい」が芽生える

ミソフォニア当事者が抱く感覚の、代表的な例を5つ挙げてみます。

[topic color=”blue” title=”ミソフォニアの感覚あるある”]

  1. 食事の時に、咀嚼音を出す人の顔面を殴りたいと思う
  2. もういい加減にして!迷惑!と叫びたい
  3. 気になる音を耳にすると、小さな音でもすごく嫌な気持ちになる
  4. 連続して出るタイプの音を聞くと、気が狂いそうなぐらいイライラする
  5. 電車の中で鼻をすすり続ける人に対して「うざい、消えろ」と思う

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これらは「性格」の問題と混同されやすいですが、関連性は特に認められていません。

ミソフォニア当事者には内気な性格の人も少なくありませんが、特定の音に遭遇するとキレキレに物騒なことを考えてしまいます。

HSPとミソフォニアは、まったく別の資質?

細かく分けると、ミソフォニアの人はHSP型と、非HSP型に区別できます。

つまり、HSP資質を持ったミソフォニアの人と、HSPの資質を持たないミソフォニアの人、両方が存在するということです。

このサイトのミソフォニア診断テストを受けた方たちからは

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自分はHSPなのか、ミソフォニアなのか、どちらかよくわからない。
たぶんミソフォニアかもしれないと思って、診断テストを受けてみたら、自分はミソフォニアなんだと分かった。
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という声を多くいただいたので、HSP型ミソフォニアの人が、かなりの割合でいると推察できます。

まったくミソフォニアの特徴が当てはまらない純粋にHSP資質の人とで、大きく3つに区分できると言えるでしょう。

他人から見て、ミソフォニアとHSPはどのように違って見える?

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「普段は穏やかな人なのに、ある特定の音を聞いた瞬間、人が変わったように激しく怒る」
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といったように、ミソフォニアの人は特定の音を聞いてしまうと、まるで別人になったかのような怒り方をするのが特徴的です。

他人がこの様子を見ると、「理由はよくわからないけど、急に機嫌が悪くなる、気難しい人」に映るかもしれません。

それぞれの特性から見た、ミソフォニアとHSPの比較一覧表

ミソフォニアの人は、きっかけになる音を聞くと、激しい憎悪感情のせいで目の前のことしか見えなくなりがちです。

HSPとの違いについては、表を見た方がわかりやすいと思うので、20項目の比較表をご覧ください。

HSPミソフォニア
生まれつきの特性遺伝は関係あるが、後天的になる
刺激に対して敏感特に敏感ではないタイプの人もいる
情報に過敏で、疲れやすいきっかけになる特定の音に反応してイライラする
感受性が豊か人それぞれ
良心的な人が多い苦手な音を聞いている時は、非常に攻撃的な意識
痛みに敏感人それぞれ
騒音が苦手特定の生活音に反応する
びっくりしやすい人それぞれ
多重タスクでテンパる人それぞれ
相手の気持ちを察しやすい苦手な音を出し続ける人のことを、恨みやすい
ミスに対して過剰に気を遣う人それぞれ
暴力的描写が苦手闘争心に駆られている当事者は、暴力的な考えを抱く
生活や環境の変化で混乱する嫌だと感じる音がない環境を求める
繊細な香りや味覚・音楽などを好む関連性が未確認
動揺する状況を避ける特定の音がする場所を避ける
騒がしい環境に不快感を感じる特定の音がしなければ、一般的な騒音は特別視しない
競争や観察されると緊張する関連性が未確認
外向型・内向型で対照的な傾向がある関連性が未確認
人の気分に左右される不快に感じる音をきっかけに、気分が急変する
視覚・嗅覚・味覚・触覚も敏感人それぞれ

ミソフォニアとHSPの具体的なケーススタディ

例えばサイレンの音や花火の音を聞いたとき、ミソフォニアの人は(不快感のきっかけになる音でなければ)特別な反応を起こしません。

それに対してHSPの人は、爆音に怯んだり、ビクっと反応してしまうことが多いと言われます。

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  • HSPの人は、騒がしい環境だと疲れてしまう
  • ミソフォニアの人は、静かすぎる環境だと、気になる音を無意識に「探す」

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具体的には、このような違いがあります。

まとめ

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  • ミソフォニアとHSPのもっとも違うポイントは、特定の音を引き金に、攻撃的な感情が湧くか否か
  • 「特別敏感でも、繊細でもないミソフォニアの人」(非HSP型ミソフォニア)もいる
  • HSPは生まれつきの資質、ミソフォニアは後天的なきっかけで発症する
  • HSPの人が「苦手」に対して抱く感情は「不安・恐怖」がメイン
  • ミソフォニアの人が「苦手」に対して抱く感情は「怒り」がメイン

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HSPとミソフォニアは、一見似ているようですが、まったく違うものだとお分かりいただけのではないでしょうか?

どちらも「生きづらい」のは共通点で、なんらかのトラウマを抱えている人が多いのも共通点です。

ミソフォニアとHSPのもっとくわしい内容については、ミソフォニアの本の中でご紹介しています。

[kanren url=”https://misophonia.jp/misophonia-toha/”]

[kanren url=”https://misophonia.jp/mechanisms/”]

 

 

 

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