家庭内や職場&学校でフル活用できる!防音対策に役立つ6つの応用テクニック【ミソフォニア専用】

なるべく「普通の人」と同じように過ごしたいミソフォニアの人にとっては、ダメな音を防ぎたいシーンが、たくさんあると思います。
でも、耳栓をつけても十分だと思える遮音効果が感じられなかったり、聞き取りのために耳栓が邪魔になるタイミングもありますよね。
そこで今回は、ミソフォニアの症状軽減に効果的な、防音アイテムの応用技を一挙に6つお伝えしようと思います。
僕がまだ、ミソフォニアの治し方をマスターしていなかった時に利用していたテクニックなので、音のイライラに悩む方はぜひご覧ください。
「ショート耳栓」にカスタマイズする
耳栓を付けていることが、なるべくバレないようにしたいタイミングもあると思います。
そういう時に役立つのが、「ショート耳栓」のテクニックです。
やり方は簡単で、普段使っている耳栓(おすすめはモルデックスの迷彩色)のお尻側を、3分の1くらいカットするだけ。
耳栓の大きさが通常よりもコンパクトになるので、耳栓を付けていることがバレにくくなります。
遮音性能は少しダウンしますが、付けているのと、いないのとでは不快感の強さが全然違うので、ぜひ試してみてください。
気になる音が聞こえてくる方だけに「片側耳栓」をする
仕事で電話に出る必要があったり、人の会話を聞き取らなければいけないシーンでは、両耳に耳栓をしたままではいられませんよね。
そんな時は、特定の音の発生源がある側の耳だけに、耳栓をするのがおすすめです。
まったく耳栓を付けていない、丸腰の状態で音を食らうのと比べると、かなりマシな状態に。
音の発生源に、自分の意識が向けば向くほどミソフォニアの辛さは増すのですが、片側耳栓をすることで、ある程度の割合、音への意識も逸れます。
両耳で長時間の耳栓は「耳の中が蒸れる」という問題も起こるので、片側耳栓も活用して、ムレの緩和にも役立ててください。
2つの「W耳栓」テクニックを活用する
人間の耳は、外側に見えている「外耳」からも音を集めてきています。
「W耳栓」とは、この外耳もカバーすることで、耳栓の単独使用よりも遮音効果をアップさせる使い方です。
W耳栓にする方法は、2つあります。
ウレタン耳栓×シリコン耳栓
普通の耳栓を付けて、さらに外耳全体に、シリコン粘土で作られた耳栓を使って、フタをするやり方です。
シリコン耳栓だけの遮音効果はあまりないのですが、ウレタン耳栓とコンボさせた時の遮音効果はかなり強力です。
「ムレやすい」というデメリットはあるものの、耳周りの不快な圧迫感が少ない方法なので、普通の耳栓が物足りなく感じる人におすすめします。
ウレタン耳栓×イヤーマフ
普通の耳栓を装着した上から、さらにイヤーマフをして、Wで防音する対処方法です。
これで、ほとんどの音が「ほぼ聞こえない」遮音レベルまで上がるので、念入りな防音対策をしたい人におすすめします。
「イヤーマフ×イヤホン」で迷惑防止&完全防音を両立する
電車の中や人がたくさんいる場所で、反応する音を完全に防ぎたい時に役立つのが、イヤホンの上からイヤーマフを被せる方法です。
イヤホンやヘッドホンの大音量は、周りの人に迷惑がかかるだけでなく、あなたが難聴になってしまうリスクも。
この「イヤーマフ×イヤホン」という合わせ技を使えば、音楽のボリュームを上げなくても、周りの音が全然聞こえない状態にできます。
その代わり、本当に人の声や踏み切りの音すら聞こえないので、周りをよく見ながら安全に活用しましょう。
静かすぎる場所には「音を追加」する
ミソフォニアの人は、音のない「静かな環境」を求める傾向にありますが、あまりおすすめしません。
理由は静寂を目指すよりも、自分が反応しない音(音楽や空調の音など)を積極的に足した方が、生活音全般に意識が向きにくくなるからです。
なので、静まりかえった場所を作ることよりも、特定の音が聞き取りにくい環境の構築を、優先して行いましょう。
自宅におすすめ。ホワイトノイズマシンの設置
上階の足音でイライラする人や、隣の住人の出すテレビの音など、生活音が気になる人におすすめなのが、ホワイトノイズマシンを活用する方法。
音の発生源に近い場所へ、ホワイトノイズマシンを設置しておくと、気になる音がかなりの割合で打ち消されます。
ホワイトノイズマシンにも色々な種類がありますが、おすすめはこちらです。
単なるスピーカーと違って、途切れない音をエンドレスリピートで流せるのが、ホワイトノイズマシンのメリット。
- ホワイトノイズ(全音域)
- ピンクノイズ(話し声音域)
- ブラウンノイズ(低音域)
- 環境音(水の流れる音、風の音、波の音など)
その時々のあなたの気分に合わせて、流し続ける音は変えられます。
特に、人のいびきが気になる人には、低い音をカバーしやすいブラウンノイズがおすすめです。
まとめ
- 「バレない対策」には、ショート耳栓が便利
- 両耳を塞げない時は、片側耳栓で不快感を軽減
- W耳栓テクニックで、より強力な防音対策ができる
- イヤーマフ×イヤホンはほぼ完全に遮音できる
- 特定の音へ意識が向きにくい環境へ整える
- ホワイトノイズマシンも多機能で便利
兎にも角にも、今ある音のストレスをなるべく減らして、自分の行動モチベーションまで削がれないようにするのが大切です。
ミソフォニアを治す方法が知りたい方には、ミソフォニア専門カウンセリングにて詳しく教えます。
実際にやることは難しくありませんが、克服のための努力をする意思だけは必要です。
この先の人生で耳栓頼みにならず、本当の意味で楽をしたい人は、ぜひミソフォニアの本を読んでみてください。
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