ミソフォニアの感覚の例え方・あるある37選。3種類の感情別で『それ分かるかも』な例え方をご紹介。

ミソフォニアあるある

ミソフォニア反応で発される「負の感情」とよく似た表現方法で、なるべく多様な視点から例えまくってみました。

「説明しても、相手に自分の感覚が伝わらない」というご相談をよくいただくので、聞き手の理解をもっと促せる、例え方のバリエーションがあれば役立つかなと考えました。

ミソフォニアで発される負の感情は、ざっくり分けると『不安』『怒り』『悲しみ』の3種類です。

それぞれで「~みたいな感じ」と言えそうな例え方を集めてみましたので、あなたの感じ方に近いものがあるか、ぜひチェックしてみてください。

  1. ミソフォニア感情『不安』『恐怖』『ザワザワ』例え方13選
    1. ①新しいことに挑戦する時
    2. ②お化け屋敷に入っていくとき
    3. ③崖っぷちを歩く時の気分
    4. ④自信のないことをやっている時
    5. ⑤今これから暴力を受けると分かる恐怖
    6. ⑥グロいものを見てしまった時
    7. ⑦脅迫をされた時
    8. ⑧失敗が許されない本番が控えている時
    9. ⑨家族や友人が、急病で入院したとき
    10. ⑩予期していなかった病気の宣告を受けた時
    11. ⑪頼りにしていた人から、突き放された時
    12. ⑫収入が一気に減ってしまった時
    13. ⑬努力の全てが台無しになってしまった時
  2. ミソフォニア感情『怒り』『拒絶』例え方14選
    1. ①わざと聞こえるように悪口を言われた時
    2. ②信念を踏みにじる否定意見を受けて「聞き捨てならない」の気持ち
    3. ③味方が誰も居ない状況で、一方的な非難を受けた時
    4. ④絶対やりたくないことを、こちらの意思を無視して強要された時
    5. ⑤嫌味を言われた時
    6. ⑥事前に嫌だと伝えていることを、わざとやられた時
    7. ⑦誹謗中傷を受けた時
    8. ⑧しつこい嫌がらせを受けている時
    9. ⑨騙された、と気づいた時
    10. ⑩頑張って作ったものを「くだらない」と一蹴された時
    11. ⑪不愉快な自慢を見た・聞いたとき
    12. ⑫反省しない人に何度も注意する時
    13. ⑬迷惑行為に遭遇したとき・実害を受けた時
    14. ⑭すれ違いざまに、いわれのない暴言を吐かれた時
  3. ミソフォニア感情『悲しみ』『落ち込み』例え方10選
    1. ①自分の悪い口コミを見た時のショック
    2. ②仕事で手痛い失敗をして、クレームをもらった時
    3. ③精神的なアフターフォローのない叱責
    4. ④楽しみにしていた予定が、ドタキャンになった時
    5. ⑤大損したとき
    6. ⑥失恋したとき
    7. ⑦信頼していた人に裏切られた時
    8. ⑧傷口に塩を塗られる感覚
    9. ⑨劣等感を感じた時
    10. ⑩自己嫌悪を感じるようなことをしたとき
  4. まとめ

ミソフォニア感情『不安』『恐怖』『ザワザワ』例え方13選

心理学において「不安」は、あらゆるネガティブ感情の原点になる感情だと言われています。

強烈な不安は「恐怖」に変貌しますし、不安を全く感じない人はいないので、たとえ話で伝えやすい感情の一つです。

13個の例え方をリストアップしてみました。「その感じ、わかる!」というものはあるでしょうか?

①新しいことに挑戦する時

まだやったことのないことに挑む時は、誰しも「期待」と「不安」が入り混じった感情になります。

これを「ワクワク」だと表現する人もいれば、「ヒヤヒヤ感」だとしか思えない人も居ることでしょう。

②お化け屋敷に入っていくとき

ゾワゾワして怖くて、足がすくんでしまう不安感を表現してみた例え方です。

「怖いもの見たさ」の好奇心も入り混じった感覚かもしれません。

③崖っぷちを歩く時の気分

身の安全が保証されていないときの不安感を例えるなら、こんな言葉が適切かと考えました。

中にはこの不安や恐怖を楽しむ人も存在するので、度胸があれば「楽しい」にもひっくり返る気持ちです。

④自信のないことをやっている時

やせ我慢をしながら「自信がある自分」を演じている時の不安に例えてみました。

余談になりますが、自信があってもなくても、相手にはこちらが感じているほどの不安は、見ていても分からないのが普通のようです。

⑤今これから暴力を受けると分かる恐怖

たとえば日頃から暴力を受けている人がこぶしを振り上げられたとしたら、すごく身構えるんじゃないかと思います。

感じて当たり前の強い不安=攻撃への恐怖心を表現するには、やや刺激的ですが的確な例え方ではないでしょうか。

⑥グロいものを見てしまった時

反射的に出る「ヒィッ!気持ち悪い!怖い!」という気持ちを、死体や残酷なシーンを目撃してしまった時の気持ちに例えてみました。

「うわー、それはさすがにキツイかもね…」と聞き手が共感してくれやすい例え方かもしれません。

⑦脅迫をされた時

ミソフォニアで発される、理不尽かつ強い不安感は、脅されているときの気持ちに近いんじゃないでしょうか。

音を聞くたびに脅されたような感覚が出てくるんだとしたら、「それは穏やかでいられなくて当然かもね」と想像してくれる人はいると思います。

⑧失敗が許されない本番が控えている時

トリガー音を聞いて、空気がピンと張り詰める感覚は本番前の緊張感にとても良く似ていると思います。

この不安に飲み込まれてしまう人もいれば、普段出ない実力を発揮するための原動力に変える人もいるので、捉え方しだいで意味合いが変わる感覚です。

⑨家族や友人が、急病で入院したとき

音を聞いた時に突然やってくる「えっ!なんで!?」という感じは、降ってわいたような身内のトラブルを聞いた時に似ていると思いました。

この例え方を聞いた相手は、「ただごとではない気持ちになるんだな」と想像しやすくなるかもしれません。

⑩予期していなかった病気の宣告を受けた時

突然のことで頭が真っ白になってしまって、事実を受け入れたあとも心のザワつきがなくならない感じは、医者から無自覚の大病を告げられたときと似ていないでしょうか。

⑪頼りにしていた人から、突き放された時

安心材料をいきなり失ってしまった時の、心もとない不安感に例えてみました。

平気でいられる人もいれば、耐えがたい不安に陥ってしまう人も居ると思われます。

⑫収入が一気に減ってしまった時

「お金」は世界の共通言語で、お金が減る不安は誰しも感じる感覚です。

自分の力で稼いだ経験のない学生さん同士だと、ちょっと伝わりにくい例え方かもしれません。

⑬努力の全てが台無しになってしまった時

すごく楽しい時でも、嫌な音一つで一気にテンションがダダ下がりする感覚は、これに近いんじゃないかと思います。

あなたが感じる無力感を伝えたい時に、役立つ例え方ではないでしょうか。

ミソフォニア感情『怒り』『拒絶』例え方14選

少し専門的な話になりますが、感情には「一次感情」と「二次感情」があり、怒りは不安の次に感じる二次感情へ当てはまります。

ミソフォニア感情はやや例外で、条件反射でネガティブ感情を「自動学習」させてしまった結果、一次感情を「飛び級」してすぐに怒りが湧く、というメカニズムです。

①わざと聞こえるように悪口を言われた時

言葉が汚くて申し訳ありませんが、悪口を言われた時の「胸くそ悪い気分」が、ミソフォニア感情の嫌悪感とよく似ていると思いました。

私が最も多い頻度で感じていた感覚は、この例え方に近い感覚だったと思います。

②信念を踏みにじる否定意見を受けて「聞き捨てならない」の気持ち

誰しも言われて許せないことはあると思います。

何度もトリガー音を聞いて、必死で我慢している時の気持ちは、この例え方に近いんじゃないでしょうか。

③味方が誰も居ない状況で、一方的な非難を受けた時

いわゆる「つるし上げ」つまり、一方的な思い込みで複数の人から責め立てられているときの切迫感です。

自分の存在意義を猛否定されている状態なので、過呼吸に陥るほど発作的なストレスを感じる人の例え方としては、的確なんじゃないかと思いました。

④絶対やりたくないことを、こちらの意思を無視して強要された時

「これだけは嫌だ」と思うことを、強要されて気持ちのいい人は居ないと思います。

「嫌悪感×憤り」を例えるには、遠からずな例え方だと思いました。

⑤嫌味を言われた時

尾を引くうっとおしさ、気分の悪さが伴うイライラ感を例えるのに、適している表現だと思いました。

不満や、納得いかない感覚はミソフォニアの人が共通して感じる感覚なので、似通った感覚でしたら「嫌味」かなと思います。

⑥事前に嫌だと伝えていることを、わざとやられた時

絶対に許せない!と思ってしまうところが、この例え方だと伝わりやすいんじゃないかと思いました。

悪気がないことは許せると思いますが、悪意のある行為だと仮定すると、腹立たしい気持ちに歯止めがきかなくなるのが当然だと思います。

⑦誹謗中傷を受けた時

情報発信の経験者しか分からない感覚ではありますが、昨今は誹謗中傷絡みの事件もよく報道されるので、意外と理解を得やすい例え方かもしれません。

⑧しつこい嫌がらせを受けている時

不快な音に晒されて、必死に耐え続けている時の気分はこんな感じに近いんじゃないかと思います。

気が強い人は動作や言動にトゲが出るでしょうし、気が弱い人は泣き崩れてしまうことでしょう…。

⑨騙された、と気づいた時

自分の感情移入度が深いほど、騙されたことに気づいた時の怒りも増大するもの。

ミソフォニアで感じる怒りの例え方として、違和感の少ない表現ではないでしょうか。

⑩頑張って作ったものを「くだらない」と一蹴された時

やり場もなくフツフツとこみ上げる苛立ちと、心を閉ざしたくなる拒絶感の入り混じった感覚は、こんな例え方ができるのではと考えました。

⑪不愉快な自慢を見た・聞いたとき

「ああもう嫌、気分が悪い」と思ってしまう感覚は、ミソフォニアで抱く不快な拒否反応とよく似ていると思いました。

⑫反省しない人に何度も注意する時

「もういい加減にしてよ!」と叫びたくなる感覚は、何度同じことを注意しても致命的なミスを繰り返す人に向けてしまう感情と、よく似ている感じがします。

⑬迷惑行為に遭遇したとき・実害を受けた時

「なんでこんなことをされなきゃいけないの?」と理由のない被害を受けている時の気持ちと、嫌な音を出す人へ文句を言いたくなる感覚は近いとおもいました。

⑭すれ違いざまに、いわれのない暴言を吐かれた時

顔見知りですらない人から、すれ違いざまに「ブス」とか「キモい」などの暴言を吐かれたとしたら、誰だって辛抱ならない心持ちになると思います。

すれ違いざまのトリガー音に遭遇してしまった時は、これに近い感覚を強く持ちやすいんじゃないかと思いました。

ミソフォニア感情『悲しみ』『落ち込み』例え方10選

怒るためのエネルギー量がもう残っていないとき、もしくはあなたの性格に攻撃性があまりない場合、ミソフォニア感情は消極的な「悲しみ」へ傾いていきます。

①自分の悪い口コミを見た時のショック

経験していない人には分からない感覚かもしれませんが、こちらの反論が出せない状況での一方的なジャッジは、非常に気分が悪いものです。

どうにもできない、という「不能感」はミソフォニアの人に深く、深く刻みつけられている感覚ではないでしょうか。

②仕事で手痛い失敗をして、クレームをもらった時

自分に非があってもなくても「叱られて謝罪し続ける」という体験は、自己肯定感を一気に失わせます。

(自己肯定感が落ちると、「自分はダメな人間だ」「どうせ自分なんて…」といった思考のクセに傾きます)

ミソフォニアで「気分がひどく落ち込む」時の感覚を、仕事の失敗に対しての叱責に例えてみました。

③精神的なアフターフォローのない叱責

例えばお父さんが叱り役、お母さんがフォローする役割分担になっている時、叱られた子どもは問題の消化と立ち直りをスムーズに進められます。

ですがもしも、叱られっぱなしで誰からのフォローもなかった場合はどうでしょうか。

自分を責め続けてしまう感覚は、ミソフォニアの人に経験者が多いと思うので、近しい言い表し方だと思いました。

④楽しみにしていた予定が、ドタキャンになった時

「なんで?どうして?せっかく気持ちが上がっていたのに…」と失望してしまう感覚が、トリガー音を聞いてしまった時のガックリ感によく似ているなと思いました。

⑤大損したとき

お金のこと以外にも、大事なイベントが中止になってしまったときなどの「感情的損失」を被った時のガクッと来てしまう感覚はそのまんま同じだと思いました。

⑥失恋したとき

ショックで辛くて、でもどうにもならなくて…という状況に置かれた時の立ち直りに時間が必要なところが、例え方としてしっくりくると思いました。

恋愛で夢中の時期に、いきなり振られたら超ショックでしょうし、告白して撃沈するダメージも相当なものですよね。

⑦信頼していた人に裏切られた時

誰しも、信頼関係の深い人から裏切られた時のショックは甚大です。

家族や恋人のトリガー音を聞いている時の気分は、裏切りの失望感にとても近いのではないでしょうか。

⑧傷口に塩を塗られる感覚

別の言い方をすると「追い打ち」されているような感覚、とも例えられます。

トリガー音をずっと聞いている時は、まさに追い討ちされているのに近い感覚ではないでしょうか。

⑨劣等感を感じた時

「他人と比べて自分は劣っている」という劣等感は、自己肯定感を失わせてしまう原因です。

不快な音を聞いて自分が不幸感の真っ只中にいるときは、劣等感を感じている時と同じように自己肯定感が削られています。

⑩自己嫌悪を感じるようなことをしたとき

「私って本当に嫌な奴だな」とか「自分なんて」という気持ちに支配されている時の感覚と、ミソフォニアで感じる自己嫌悪はとても近いと思います。

まとめ

ミソフォニア反応で反射的に出てくるネガティブ感情は、抽象度を上げて分析すると、3パターンのリスクを感じた時と同類の感覚です。

  1. 「信念の侵害」で受ける感覚
  2. 「心身の危険」で受ける感覚
  3. 「喪失の危機」で受ける感覚

実際にはあなたが背負っているリスクは何もないので、その事実に自分で気づくだけでも、感情の捉え方は少し変化するんじゃないかと思います。

とはいえ、ミソフォニアのイライラで思考力を失っているときは、自分の現状を伝わりやすい言葉で表現するのがとても困難です。

私も「ムカッとする」「嫌だからやめてってば!」といった感情的な伝え方を数えきれないほど繰り返しましたが、相手には全然分かってもらえませんでした。

これをたとえ話で伝えるようにすれば、自分の感覚とピッタリ同じではなくても、聞く相手は「なんとなく」想像しやすくなります。

例えば、「肩こり」の経験が全くない人に、肩こり持ちの人の辛さは想像しにくいはず。

[aside type=”boader” flat=”yes”]

「サイズが小さすぎて、すごくタイトな着心地の服で、首や肩回り全体を締め付けられ続けているような感じ」

「肩の上に見えない何かがズシンと乗っかり続けているみたいな感じ」

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もしもこのような言い方で「肩こりの辛さ」を聞いたとしたら、どう思うでしょうか。

ひどい肩こりを経験していなかったとしても「なんかすごくしんどそうだな」というのはフワッと伝わると思うんですよね。

なので「自分の感覚が周囲に分かってもらえない」と悩んでいる人は、まず自分の感じるネガティブな感情を、『不安』『怒り』『悲しみ』の3つにカテゴリー分けして、

別の出来事に例えることができないかな?とリストアップしてみるのがおすすめです。

「言葉で言い表せない感じ」「とにかくしんどい」という主観だけでは相手が理解できないので、周囲の人との共通言語を探すのが得策ではないでしょうか 。

例えるのは想像力を駆使するので、脳汗をダラダラ流すのは避けられませんが、抽象度を上げて考えて「例えまくってみる」をぜひやってみてくださいね。

 

 

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