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【最新版】ミソフォニアはなぜ発症する?どうして他人の音だけが気になる?専門家視点からのメカニズムを解説。

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元・ミソフォニア歴34年のミソフォニア専門家。1年間で、500人以上のミソフォニア当事者へ、ミソフォニアの改善法を指導している。 健康管理士1級、メンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラーの資格を保有。 趣味は自己投資。HSS型HSP資質持ち。

ミソフォニアの「音」に対する特徴的な不快感は、いついかなる時でも、タイミングを問わずやってきます。

ミソフォニア当事者の意識としては、「自分の意志とは無関係にイライラする」という言い表し方が、しっくりくることでしょう。

なぜそうなってしまうのかというと、人間が持つ機能のひとつ「反射」を司る脳内に、「特定の音→不快感が湧く」という神経回路が作られているからです。

ミソフォニアになる原因の話題では、不確かな憶測が飛び交っています。

憶測や推論よりも、ミソフォニアを完治させた(というのも違和感がありますが)僕が一番腑に落ちたメカニズムをくわしく解説します。

ミソフォニアになるのは生まれつきや遺伝?それとも後天的?

  • 生まれつきではない。発症のきっかけがあり、後天的になる
  • 遺伝的要因は、大いに関係ある

これが現段階で判明している結論です。

僕はこれまでの2年間で、ミソフォニア当事者の方を1,000人以上ヒアリングしてきました。

そして「自分にミソフォニアの症状があると自覚したのはいつですか?」という、当時者に対する質問への回答結果は、おもに3つでした。

  1. いつだったのか、正確には思い出せない
  2. 発症のきっかけになったと思う出来事があった
  3. きっかけになる出来事は分からないけれど、ある日突然発症した

ミソフォニアはある日突然、急に発症するもの?

ミソフォニアの発症はある日突然で、きっかけはシンプルに「特定の音を繰り返し聞く」こと。

なぜならミソフォニアは条件反射の一種で、脳内に条件反射の回路が作られるためには、繰り返しの体験が必要だからです。

なぜミソフォニアは「後天的」だと言い切れるのか?

「反射」の機能は人間に生まれつき備わっていますが、「条件反射」は後天的にしか作ることができないからです。

「反射」と「条件反射」の具体的な違いは?

名前の通り「反射」は人間に生まれつきある、生命の維持管理システムなので、なんの条件もありません。

それに対して、人間の脳が条件反射を手に入れるためには、「ある出来事」×「特定の刺激(音・痛み・味など感覚刺激)の繰り返し」が必要です。

反射の例
  • 熱いものに触った瞬間、手を引っ込める
  • まぶしいフラッシュの光で、思わず目を閉じる
  • 気温が高いと、汗をかいて体温を下げる
条件反射の例
  • 酸っぱいものをイメージすると、唾が出る
  • ある特定の匂いを嗅いだとき、なにかを思い出す
  • ゲームやスポーツの上達(パターンの体得)
  • 嫌な出来事を思い出すと、別件の嫌だったことも連鎖的に思い出す
  • ある言葉を聞いた瞬間、特定の誰かのことを連想する

このように「特定の条件」がないと何も起こらない、無意識な反応が条件反射です。

条件反射で起こる反応は「反射」で起こることと全く同じで、3つの反応のどれか一つ、もしくは同時に2つ以上が起こります。

「条件反射」と「反射」で起こる反応
  1. 筋肉の動き
  2. 分泌系(涙や唾液など)
  3. 感情の変化

ミソフォニアの症状にもっとも関連する「感情の変化」

条件反射で起こる変化の3つめ「感情の変化」が、ミソフォニアの症状として扱われている部分になります。

実際には、条件反射でネガティブな感情・ポジティブな感情どちらも湧くので、条件反射の機能がはたらくこと自体は、いたって正常な脳をしている証拠です。

ミソフォニアの人は、なぜ「自分の出す音」を気にしない?

例外もあり、他人の出す音だけではなく、自分の出す音にも反応してイライラするタイプのミソフォニアも存在します。

他人が出す音だけを気にするケースでも、自分の出す音がダメなケースも見るべきポイントは「条件付け」されているか、いないかという点。

条件付けをすべきかどうかは、ミソフォニア当事者の脳が自動的に判断することで、当事者本人の意志でえり好みをする余地はありません。

条件付けの例
  1. ミソフォニア当事者の「父親」であること
  2. 「父親が出す音」であること
  3. 父親が出す「特定の繰り返す音」であること

このケースでは、①②③すべての条件を満たした場合に限り、「音→不快な感情」という条件反射回路が反応します。

また、父親に対する、ミソフォニア当事者の個人的な感情(好き嫌い)は、ごちゃまぜにされがちですが、条件反射にまったく関係ありません。

たとえお互いが愛し合っていると確信している恋人同士でも、「条件付け」を満たすとミソフォニアは発症するからです。

ミソフォニア当事者の方も、ミソフォニア当事者と親しい方も「条件付けの有無」という新しい視点で考えてみてください。

分かりやすく例えると、旅行サイトの検索機能

  • 「または」
  • 「もしくは」
  • 「含む」
  • 「含まない」

などの、細かな条件指定検索をするときの感じに、とてもよく似ています。

まとめ

「ミソフォニアになぜなるのか?」という理由をひとことで説明するのでしたら「そういう種類の条件反射回路ができたから」です。

ミソフォニア当事者の「脳」にとって、張り詰めた緊張感や理不尽なストレスを感じる時期があり、そこで「繰り返す音を聞く体験」が条件となり、ミソフォニアを発症する。

これが、現時点で最もまっすぐに理屈の通る、ミソフォニア発症のメカニズムです。

条件反射には良いも悪いもないので、ミソフォニアの「原因探し」には、あまり意味がないと思います。

最近の研究では「脳のミラーリングが関係しているらしい」という話も出ていますが、だから何だ?というのが僕の率直な感想です。

ミソフォニアは遺伝的な要因もありますが、偶発的にできるものなので

「ミソフォニアを発見した後でどうするか?」

を優先して考えたほうが建設的ではないでしょうか。

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元・ミソフォニア歴34年のミソフォニア専門家。1年間で、500人以上のミソフォニア当事者へ、ミソフォニアの改善法を指導している。 健康管理士1級、メンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラーの資格を保有。 趣味は自己投資。HSS型HSP資質持ち。

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