ミソフォニアにおすすめのイヤホンBEST3。苦手な音の『消音機能』だけに徹底フォーカスしてセレクト!

僕はミソフォニア歴が34年という、人生の大部分を占めてきた人なので、ノイズキャンセリング製品はかなり色々と試しました。
嫌な音を聞きたくないからと言って、イヤホンのボリュームを上げすぎるのも耳に良くないからです。
気になる音の種類にもよりますが、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンがミソフォニアの対策で効果的な場合もあります。
とはいえ、「人の声」を全然防いでくれないイヤホンは、ミソフォニアとって無意味です。
今回は僕が実際に使用して、「ミソフォニアで反応する音」を防ぐ実用価値があると思った製品に絞り込んで、ご紹介します。
ミソフォニアが、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンを使う3つのメリット
ヘッドホンのようにかさばらず、持ち運ぶ際もコンパクトなのが、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンならではの利点です。
他にも、ノイキャン機能付きイヤフォンには、ミソフォニアにとって助かるメリットが3つあります。
ヘッドフォンと比較して、目立ちにくい
ヘッドフォンは、オーバーヘッドタイプが基本なので髪型に影響があるうえ、耳を覆う面積が大きい分だけ、どうしても目立ちます。
「音楽やホワイトノイズを聞いている」と周囲にバレにくいのは、やはりイヤフォンの方です。
普通のイヤフォンよりも、圧倒的に音漏れしにくい
ノイズキャンセリングとノイズアソシレーション、両方の機能を兼ね備えたイヤフォンは音漏れをあまり起こしません。
ノイズキャンセルで周囲の雑音を減らして、ノイズアソシレーションで音を遮るので、大音量が不要だからです。
嫌な音は聞こえるのに、爆音が原因で難聴になるという、ミソフォニア当事者が陥りがちな事態も回避できます。
ノイキャンヘッドフォンと比べて、安価で手に入る
ノイキャン機能付きイヤフォンは「目立たない」という利点を除くと、ヘッドホンと比較して性能は落ちます。
その分、比較的安い価格で手に入るので
という人にもおすすめできます。
ミソフォニア対策におすすめ・ノイキャン機能付きイヤホン厳選3つ
実際のところ、ノイキャンイヤホンの「価格」と「嫌な音を防ぐ力」は、必ずしも比例しません。
ミソフォニアと言っても、人それぞれで苦手とする音の種類はかなり違います。
なので今回は、なぜこのイヤホンがおすすめなのか?という理由も記載しました。参考になれば幸いです。
おすすめイヤホン①Bose QuietComfort Earbuds
高価格帯・低価格帯の枠を外したうえでの比較で、BOSEのノイキャンイヤホンは圧倒的な消音性能です。
消音レベルも11段階で調整することが可能で、最強の「11」にすると、別の世界に入ったように感じます。
(それでも人の声は聞こえますが、水の中に潜っている時の感じ方に近いです)
BOSEとSONYは、よく「音質の好み」で比較&議論されますが、ミソフォニアの音対策に限っては、BOSEが圧勝します。
SONYの同価格帯ノイキャンイヤホンは、むしろ人の話し声が聞こえやすいので、ミソフォニアの人には全くおすすめしません。
おすすめイヤホン②Apple AirPods Pro
見た目のスタイリッシュさ・操作性の良さは、さすがアップルといったところですが、消音機能も高水準です。
BOSEのノイキャンイヤフォンの次点に挙げるのでしたら、こちらのAirPods Proで間違いないと思います。
また、目立ちにくいデザインだという点も、ミソフォニア対策では大事な評価ポイントです。
おすすめイヤホン③SOUNDPEATS T2
5,000円台というお手頃な価格でありながら、しっかりとしたANC機能を備えた稀少な低価格帯・高性能ノイキャンイヤホンです。
タッチセンサーで外部の音を聞き取れる機能も備わっているので、この価格帯では肩を並べる性能のものがありません。
敢えてデメリットを挙げるのでしたら、本体がすこし大ぶりなので、耳から外れやすいという点でしょうか。
今すぐBOSEやAirPods Proを購入できない人が、とりあえず持っておくには十分な性能だと思います。
ミソフォニアにおすすめのイヤホン・価格と性能の簡単比較表
BOSE | AirPods Pro | SOUNDPEATS T2 | |
価格(変動あり) | 31,000円~ | 29,000円~ | 5,500円~ |
ANCの消音性能 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
バッテリー持ち(ANC使用時) | 6時間 | 4.5時間 | 7.5時間 |
ご紹介した3つのANC機能付きイヤホンの
- 価格
- 消音性能
- ANC使用時のバッテリー持ち
をまとめました。
ミソフォニアの人は長く愛用する品になると思うので、費用対効果を検討したい時に、ぜひ参考にしてみてください。
ミソフォニア対策には、『ノイズキャンセリング』と『ノイズアイソレーション』の両方が必要
補足として、ノイズキャンセリング機能の基本的な知識だけ、簡単に解説しておきます。
- ノイズキャンセリングは、デジタル処理で「外部の音を打ち消す」機能
- ノイズアソシレーションは「物理的に音を遮断する」機能のこと
ノイズキャンセルは音で音を相殺して、ノイズアソシエーションは耳栓のように防音してくれます。
つまり「ノイズキャンセリング」と「ノイズアソシレーション」この両方が作用してくれることで、いろんな音が防げるようになるのです。
僕も過去に、どちらか片方だけの機能しかないイヤホンを使ってみましたが、はっきり言ってお金のムダでした。
苦手な音をしっかりと防いでくれるイヤホンに意味があるので、厳選する必要はあると思います。
ミソフォニアにおすすめなのは「ANC機能」付きの製品
「ANC」とは、アクティブ・ノイズ・キャンセリングの略語で、耳の「内側」と「外側」両方から同時に音を消す仕組みのこと。
この「ANC」が搭載されたノイズキャンセリング機能付きイヤホンをチョイスすると、ミソフォニアの防音対策に効果的です。
イヤフォンで不快な音への対策をする際の、デメリットと注意点
消音性能に優れた、アクティブノイズキャンセリング機能付きイヤホンは、カナル(耳栓)型が基本です。
今回ご紹介した3つの中ではAirPods Proの付け心地が最も快適でしたが、長時間付けると、耳の中が蒸れるのは仕方ありません。
また、ANCを有効にするとバッテリー持ちは短くなるので、一日のどのタイミングで使用するのか考えておきましょう。
(BOSEとAirPods Proは短時間の緊急充電も可能です)
まとめ
音を消す機能はBOSEがパワフルで、AirPods Proは付け心地の快適さと目立ちにくさがメリットです。
SOUNDPEATS T2はお手頃価格なのが一番のポイントでしょう。
注意点として、どの製品も「迷惑だ、嫌だ」と感じる音を完全に消せるわけではないので、「音の軽減」を目的として選びましょう。
音楽のボリュームを、必要以上に大きくしなくても良くなるので、イヤホンの音漏れを防ぐ効果も期待できます。