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【当時者Q&A】ミソフォニアのことを、もっと世の中に広めて、知ってもらいたいです。

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『音で苦しまない未来が手に入る本 ミソフォニアの原因と対処法』の著者で、ミソフォニアを完全克服できた人。JADP認定心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。健康管理士1級・管理美容師資格も持つ、心と体の健康をマネジメントするスペシャリスト。毎日300人以上が来訪する「ミソフォニア診断テスト」の製作者。
当事者の相談

ミソフォニアの人って、まだ世間一般に知れ渡っていないだけで、実際にはたくさんの人が悩んでるんですよね?

だったら、社会にもっとミソフォニアのことが広く知られたら、「ミソフォニアの人が生きやすい社会」に変わってくれそうな気がします。

HSPのことも「繊細さん」と言われて肯定的にとらえてもらえてますから。

ミソフォニアのこともHSPと同じように広がれば、もっと優しい社会が出来上がると思いませんか?

Hazimeさんは、ミソフォニアのことにすごく詳しいんですよね。

もっとミソフォニアの啓蒙活動へ積極的に参加して、ミソフォニアの人のためになってください!お願いします!

「ミソフォニアの人のためになること」という観点で考えるのでしたら、僕はミソフォニアを周知させる活動へ、積極的に参加したいとは思いません。

むしろ、ためになるどころか、考えれば考えるほどミソフォニアの人にとって、デメリットが多いと感じるからです。

僕がミソフォニアを、世の中に「もっと知ってもらいたい、広めたい」と思わない3つの理由を説明します。

「それで、だからどうしろと?」と思う普通の人が大半だから

もしもミソフォニアの人が

「特定の音を耳にするだけで、イライラしてしまうんです」

と思いの丈を主張したとすると、冷ややかな反応をされると思われます。

「だから、嫌がる音が出ない社会になるように、みんなで一緒に協力してね」

と言われても、普通の感覚の人は

「なんのために?」

と思うからです。

普通の感覚の人にとって、ミソフォニアの人に協力するメリットがまったくない現状では、望むような見返りは返ってこないと思います。

伝え方をどう工夫したとしても、いわゆる「配慮」が「一方的な我慢の押し付け」にしかならないのは、試みる前から明白です。

今以上の、余計な「窮屈」を好む普通の人はいないから

世の中には、相変わらず自粛の圧力がかかり続けているので、多くの人が窮屈な空気を耐えしのいでいます。

ただでさえ窮屈なところに、「やってはダメなこと」がさらに追加されたとしたら、普通の感覚の人たちはどう感じるでしょうか?

「めんどくさい」が普通の人たちの本音です。こういった、普通の人たちの普通の感覚を、置き去りで考えない方がいいと思います。

ミソフォニアの現状がリアルに伝わるほど、ドン引きされるから

ミソフォニアの人が、嫌な音に対して感じる激しい憎悪感情は、しばしば「殺意」という物騒な言葉で表現されます。

それが、的を得た言い表し方だと僕は理解できますが、あくまで僕だからです。

もしも普通の感覚の人が同じ表現を聞くと、たとえばこんなことを思います。

「なにそれ、マジでヤバいやつじゃね?危ないから病院に入れとけよ」
「関わると厄介なことになりそうだから、彼女がミソフォニアだと分かったら、深入りする前に速攻で別れよう!」

これは、あなたが望む未来の姿でしょうか?

社会の「汚物」扱いされかねませんし、これがミソフォニアの人の「ためになる」のかと言ったら、全然ならないと思います。

まとめ

僕はミソフォニアのことに、おそらく誰よりも詳しいし、誰よりも深く考察しているからこそ、認知されることに「デメリットしかない」と考えるんです。

  • ミソフォニアの渦中にある、当事者の望むこと
  • 普通の感覚の人たちが望んでいること
  • ミソフォニアの過激すぎる憎悪感情
  • お互いにとっての「迷惑」がミスマッチしていること

あなたは、こういった多角的な視点からメリットデメリットを検討したうえで、「ミソフォニアを広めたい」と言っているのでしょうか?

ミソフォニアの人が「生きやすい社会」どころか、徹底的に排除される社会にすらなりかねないと思います。

ミソフォニアで「毎日が苦しい、今すぐ楽になりたい」の気持ちは34年分わかりますし、だからこそ「自分のためになること」が何なのかを、もっと深く考えてほしいです。

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『音で苦しまない未来が手に入る本 ミソフォニアの原因と対処法』の著者で、ミソフォニアを完全克服できた人。JADP認定心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。健康管理士1級・管理美容師資格も持つ、心と体の健康をマネジメントするスペシャリスト。毎日300人以上が来訪する「ミソフォニア診断テスト」の製作者。

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