ミソフォニアはすごく不快な反応なので、私もかつては、なるべく考えたくありませんでした。
何かの「呪い」みたいで気味が悪いし、できれば死ぬまで向き合いたくなかったというのが本音です。
でも、ミソフォニアと真正面から向き合うことを避け続けた長い年月、問題はほとんど前に進みませんでした。
もうこのままではどうしようもないという瀬戸際に立たされたとき、不安を抱えながらも向き合った結果、数ヶ月のうちに反応との距離感が大きく変わり始めました。
今回は、ミソフォニアをやり過ごそうとし続けた結果として、私がどうなったのかをお伝えします。
ミソフォニア問題を放置したせいで、後悔した14のこと
挙げればキリがありませんが、パッと思いつくだけでも14の後悔があります。包み隠さずお伝えします。
- 自分の行動範囲が、どんどん狭く窮屈になった
- 無職に転落する窮地を経験した
- 恋愛が、音の問題でことごとく破局
- 「イライラの無限ループ」に繰り返し陥った
- 長年にわたって、学業への挫折感を背負った
- あらゆるコンプレックスの塊になった
- 自分が生きている意味を、何度も見失った
- 親しい人にも、消えないトラウマを与えてしまった
- 他人に褒められても、自己否定するクセが付いた
- 自分はすごく「短気な人間」だと思い込んでしまった
- 両親の無理解を、しつこく責め続けてしまった
- イライラしているのが顔に出て、周囲とトラブルに
- 「一人が一番楽」と決め込んで、視野を狭めた
- 自分が何をしたい人なのか、本心を見失った
自分の行動範囲が、どんどん狭く窮屈になった
「嫌な音がしそうな場所には行かないでおこう」という逃避願望が、いつでも行動範囲に強いブレーキをかけ続けました。
本来の私は飽きやすくて変化が好きなので、行動範囲を広げたいタイプです。自分の「好き」に自らリミットをかけていたようなものなので、窮屈で仕方ありませんでした。
無職に転落する窮地を経験した
「嫌な音のイライラ」×「職場の人への不満」で大揉めしてしまい、一時期働く場所を失いました。
運良く短期間で新しい職場に拾ってもらえたものの、社会から見放された気持ちになった期間は、心許なかったです。
恋愛が、音の問題でことごとく破局
ミソフォニアが原因で、どんな恋愛関係も短期間で破綻するのを繰り返していました。恋人の出す音にも反応すると気づくと、次第に「あきらめ」の覚悟をするクセがついていきました。
「違う!本当はこんなひどいことを言いたくないのに!またこんなことで関係が終わってしまう…」
「もう恋人を作るのは諦めよう。都合のいい関係さえできればそれでいいや。いつか孤独になるのはなんとなく分かるけれど、もう道がない」
この悲観を受け入れるしかないという考え方は、幸せから程遠いものでした。
「イライラの無限ループ」に延々と陥った
耐えがたい音の不快感に耐え続けた体験がトラウマ化してしまいました。一度不快な体験を思い出すと何時間も不快な感覚に執着してしまい、感情の消耗がはかり知れませんでした。
長年にわたって、学業への挫折感を背負った
私は他人の筆記音だけでなく、自分の出す筆記音にも反応してイライラするようになってしまった珍しいタイプです。高校生のとき、家で勉強するたびに自分の書く音でイライラして全く集中できなくなり、大学への進学を諦めました。
「本来進めたはずの道を失った」という喪失感に、長年囚われ続けました。
あらゆるコンプレックスの塊になった
コントロールできない怒りや不安のせいで「自分は人と違う。人よりも劣っている」という意識が根深く刻まれました。自分の意志でどうにもできないという「不能感」は、あらゆる自信を奪って、コンプレックスのデパート状態でした。
自分が生きている意味を、何度も見失った
どこまで逃げてもつきまとってくる不快な音の問題は、いつでも「なぜ生きている?」という問いを投げかけてきました。何をやってもうまくいかない失敗を数え切れないほど繰り返してしまった結果だと思います。
親しい人にも、消えないトラウマを与えてしまった
激しいイライラで気持ちの余白を失って、悪意のない人に向かって何度もきつい言葉をぶつけました。自分が感じている理不尽を相手にまで強要したのは過ちだったと後悔しています。
他人に褒められても、自己否定するクセが付いた
素直な褒め言葉を受け取っても「そんなことないですよ」と受け流すクセがつきました。自己肯定感が何をしても上がりにくくなり、自分が嫌いすぎて写真を撮られるのも嫌いでした。
自分はすごく「短気な人間」だと思い込んでしまった
反応との距離感が変わってから接した人たちからは「思慮深い」と言われるので、多分それが客観的な評価です。ところが「自分は短気」と潜在意識レベルまで言い聞かせた固定観念は根強くて、思い込みを手放すのが大変でした。
両親の無理解を、しつこく責め続けてしまった
「我慢しろ!」「神経質だ!」と感じる理不尽に拍車をかけ続けた両親のことを、長年快く思えませんでした。今では「あれが当時の両親の精一杯だったんだろうな」と捉え方が変わり、感謝の言葉も素直に伝えられます。ここが今と昔で、一番変わったことかもしれません。
イライラしているのが顔に出て、周囲とトラブルに
無意識にイライラが顔に出てしまうせいで、職場の人からは誤解をされ続けました。先輩からは「生意気だ」と脅されましたし、正当な怒りまで同一視されて認められなかった無念さは、今でも忘れられません。
「一人が一番楽」と決め込んで、視野を狭めた
音のことでイライラしたくなくて一人の世界に逃避した結果、いっとき時流から取り残されました。先すぼまりの一本道の未来しか描けなくなり、夢の描き方すら忘れてしまったほどです。
自分が何をしたい人なのか、本心を見失った
何をするにも「でも、嫌な音が…」という意識が引っかかって、本当にやりたいことを見失ってしまいました。自己理解を徹底して学ぶことで解決しましたが、途方もなく長く過酷な道のりでした。
まとめ
ミソフォニアの問題がずっと寄り添っていたとして、誰かと幸せを築く自信はありますか?
「向き合う」と自分で決めて向き合わない限り、ミソフォニアが自然に良くなる可能性は低いです。アメリカのミソフォニア研究所の統計によると、時間経過でミソフォニアは悪化する傾向があり、自然に良くなった事例は確認されていないというデータが出ています。
問題を軽視しないことが、今後の自分のためになると思います。
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