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【家族Q&A】本人が嫌がる音には、慣れさせた方がいいんでしょうか?

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元・ミソフォニア歴34年のミソフォニア専門家。1年間で、500人以上のミソフォニア当事者へ、ミソフォニアの改善法を指導している。 健康管理士1級、メンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラーの資格を保有。 趣味は自己投資。HSS型HSP資質持ち。
家族の相談

小学生の息子が、食事中の食べる音を嫌がったり、音のことが原因で学校で喧嘩をして、先生から呼び出しをされたりしています。

このサイトを見つけて、息子がミソフォニアなんだと分かりましたが、こんな細かい物音を気にしていたら、将来生きていけないんじゃないかと心配です。

まだ子どもですし、忍耐力を鍛えれば、もっと音を我慢できるようになるんじゃないかという気持ちもあります。

でも、今より息子の症状が悪化してしまうのは困りますし、慣れさせる訓練をした方がいいのか、やめた方がいいのか、判断が付きません。

一体どちらがいいのか、わかることを教えてください。

やめた方が賢明です。

「なぜ?」の説明にもなるので、僕がまだ幼かった頃、両親が嫌がる音に慣れさせようとした結果、どうなっていったのかもお話しします。

同じ境遇の家族はいないと思いますが、「嫌がる音に慣れさせるべきか?」という観点では、参考になる部分もあるかと。

僕が子供の時は、まだ「ミソフォニア」という言葉がなかった時代だったので、「短気でわがままな子供」のレッテルを張られました。

(今は他人から「思慮深い」と言われることもあるので、客観的評価とのギャップに驚きます)

僕自身が覚えている、最も古い「きっかけの音」は、姉がガムを噛んでいるときのクチャクチャという音です。

ただこれは、僕の記憶で忘れているだけかもしれないので、本当にこれが最初なのかどうかは、確かめられません。

物心がつく前の、もっと早い段階でミソフォニアを発症していた可能性も、十分にあると思います。

その後は「食べる音」で色んな音が気になるようになり、繊維質の食べ物や、サクサクと音が出る食べ物の音が、特に苦手でした。

毎朝サクサクのトーストが出たり、食卓に漬け物が並ぶたびにすごく嫌がって、悔し泣きをしていたのを思い出します。

うちの両親は固定観念ガチガチで、昭和価値観の人間だったので、「苦手なものは慣れさせて克服させよう」という方針でした。

嫌な音に反応して、睨むと逆ギレされて、体罰付きのお仕置きが待っていたのですが、まだ子どもなので、反射的に睨んでしまうんですよね。

父は力の手加減こそしていましたが、精神的に追い詰めるお仕置きをする人だったので、ミソフォニア改善には良くないことの連続でした。

小学校では、同級生の鼻をすする音や、ひそひそ話にイライラすることが多かったので、学校ではケンカしてクラスで嫌われ続けました。

そして家に帰れば、食事中の態度の悪さを指摘され、父にまたキレられる毎日でした。

とはいえ、当時の僕は「自分の感覚が他の人とは違う」ということに気がついていなかったので、「自分は間違っていない」と思っていました。

「どうしてこんな風になってしまうんだろう」と、納得のいかない疑問を抱え続けていましたが、もちろんこの疑問に答えてくれる人は、誰もいません。

うちの父は、今分類されるところのアスペルガー症候群で、なおかつ癇癪持ちに該当すると思います。

理由は「他人の気持ち」を主観的にしかイメージできず、瞬間湯沸かし器のような怒り方をする人だったからです。

(シリーズ映画「寅さん」に共感する人は、そっち寄りなんだと言われます)

そんな父と、反抗期に入ったミソフォニアの僕がうまくいくわけもありません。

中学校3年生の時に、父と殴り合いの喧嘩をした後は、高校を出て上京するまで、ほとんど口をききませんでした。

ある意味、ミソフォニア問題があったおかげで、僕自身の精神的な自立は早くなったんだと思います。

父は、口でどんなにひどいことを言っていても、進路選択の自由を残してくれていたので、親心の心配はしていたんでしょうね。

きっと両親も、何をしても手に負えない僕のことを、一体どう扱っていいのかが、もうわからなかったんだと思います。

別に上京しなきゃダメな理由はありませんでしたが、一旦離れて暮らした方がいいと思って、勢いで上京を決めました。

そのまま家で暮らしていたら、僕が悲惨な事件を起こしてしまいそうで、ヤバいと思ったからです。

まとめると、両親から「嫌がる音をわざと聞かせる」という内容のしつけを繰り返し受けたことで、

  • 不快な音に「理不尽」の感情が上乗せされた
  • 思春期は家庭崩壊していた
  • 結果として、僕自身の自立は促された

僕の感覚を理解するのは、当時の両親にとって、到底無理なことだったと思います。

僕は、家にも学校にも安全な居場所がなかったので「頼れるのは自分だけ」という価値観に偏っていきました。

20代の僕は、自分に対してだけではなく、他人に対しても、非常に厳しい評価を下す人間でした。

人それぞれですが、音を嫌がることに対してお仕置きをすると、怨恨を残しかねないので、やらないほうが良いと思います。

いまミソフォニアのことで揉めている最中のご家族には、参考になることもあるかと思って、お伝えしました。

 

 

 

 

 

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元・ミソフォニア歴34年のミソフォニア専門家。1年間で、500人以上のミソフォニア当事者へ、ミソフォニアの改善法を指導している。 健康管理士1級、メンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラーの資格を保有。 趣味は自己投資。HSS型HSP資質持ち。

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