お互いにとってプラスになる話し合いと、溝を深めてしまう話し合いの違い

ミソフォニアの家族・パートナー向け

ミソフォニアの当事者は、音の問題で周囲の人と話し合いをせざるを得ない場面が多くあります。

話し合いのやり方を少し変えるだけで、親しい人と疎遠になっていくのか、心の支えになり続けてくれるのか、全然違う結果に向かっていきます。

溝を深めてしまう話し合いの3つのパターン

①「感情×理屈」で相手の過ちを責める

音の問題以外の話し合いでも、これをやってしまうと話し合いが決裂します。

相手が「聞く耳を持とう」と思える説明は、客観的な状況説明だけです。「あなたのせいでこうなった」という責め文句は、言いたくなる気持ちは分かりますが、誰のためにもなりません。

②「普通」「常識」を多用した決めつけ

話し合いの前に、「普通こうだよね」「常識的に」という言葉をお互いに使わないルールを決めておくことをおすすめします。

そもそも、普通や常識の枠の中でうまくいかない状態だからこそもめているわけです。「予測できない事故が起こってしまった」くらいの認識にしておくと、感情のエスカレートを止めやすくなります。

③「自分は間違っていない」という頑なな主張

自分にとっての「正しさ」を押し付ける方向に向かう主張は、相手が心を閉ざす原因になります。

どちらが良い悪いではなく、「この先同じようなことが起こらないように、どうしていこうか」を話し合いの焦点にする意識が必要です。

「同じことの繰り返し」から抜け出す3つのポイント

①相手が「こう思う」と言っていることを否定しない

話し合いが決裂する一番の原因は、お互いの事実の否定です。認識のすれ違いがあるからこそ話し合いの必要性が出ています。

相手にも自分の意思があり、「こういう風に思う」と言っていることは事実です。お互いの考えに善悪のジャッジを下さないことが大切です。

②相手の行動よりも、自分の行動の変化を優先する

「自分は何も変えるつもりはないから、あなただけが行動を改めて」と言われて、不服を感じずに従ってくれる人はいません。

相手が変わってくれるかどうかは分からなくても、同じことが起こらないよう自分の行動に改善を加えようという前提を持ちながら話し合うと、同じことの繰り返しから脱却しやすくなります。

③取り戻せない過去に執着せず「先に許す」を徹底する

音の問題で相手に「いついかなる時も失敗してはいけない」を約束させることは、非常に酷なことです。

「あの時はごめん。でもね、あなただって〜」と謝った直後に言い訳をつなげる「謝ってない謝罪」は、理不尽の押し付け合いになるだけです。

話し合いの持ち出し方の一例として、こういった形が生産的です。

「自分のこういうところが良くなかったと思うから、これからはこうしようと思う。これでいいか確信が持てないから、あなたの考えていることも聞かせてほしい。」

「自己改善の意思を伝える→相手の意見を聞く」という流れが、生産的な話し合いに向かいやすくなります。

まとめ

話し合いをする時は、議論ではなく対話の方向へ持っていく意識を忘れないことが大切です。

お互いに居心地の悪い溝を深めないためには、「これから先どうしていこうか」をお互いの納得ありきで考えていくスタンスを崩さないようにしましょう。

当事者が孤立を強めるほど、反応との距離感を変えていくことは難しくなります。心の支えになってくれる人を突き放してしまわないように、主張のぶつけ合いではなく相互理解のベクトルへ向けていく意識を持ち続けてください。

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